ダブル誘拐

「ダブル誘拐」西村京太郎
もう数百冊も書いているのに、この人の才能は、次から次へとわいて出てくるのね。この種あかしも新しくて驚いたわ。
ミカという名の7歳の女の子が4人次から次と誘拐されるの。身代金は一億5百万。銀行小切手。二人目が誘拐されると、最初の子は釈放sれるの。で、車の中で血を取られたと証言。それでDNA鑑定をされたんじゃないかと、推理。つまりこう。7年前。母親は愛人で、女の子を生んだが、里子に出した。そのご、その富豪の妻が死んで、愛人は結婚。夫は老人dえ、ミカという名のその子を欲しくなった。それで、大金を積んで、誘拐させた。なので、ミカという名で7歳の子だけが狙われた。こんなの、最初から養子かどうか調べれば、4人も誘拐しなくてもいいのに、と思うけど、そこはミステリーだから。
この誘拐に一億円の雪舟がからんできたりして、面白かったわ。
では、もう少し詳しく。3月三日、東京で、鏑木ミカ7歳が誘拐された。身代金は一億5百万。銀行ふりだしの小切手(これはすぐ現金化されるらしい)。其れを妻が車で運ぶ。十津川は尾行。ケータイで指示されて、ある家の郵便ポストに入れる十津川たちはその家に急行。でも、無関係。そうこうしていると、車の中の小切手が盗まれる。その小切手は、すぐに現金化されて、小松という男の口座に振り込まれ、すぐに引き出されていた。
同日。次、小樽で、佐久間ミカが誘拐された。この時も、身代金の額は同じ。受け渡しも同じ。同じく、現金化されて奪われる。
そして、次京都で、XXミカという子が誘拐される。今度は、一億5百万の雪舟の絵、春夏秋を買えという指令。親は骨董商を口説いて、勝って、指示通にテントに向かって、投げ落とした。これで二番目の子は釈放される。さて、この時、進展があった。二番目の子の時の小切手に、男の指紋が残っていた。調べたら、足立という詐欺師で前があった。しかし、彼は二年前に焼身自殺をした。それで、こう推理。二年前に焼身自殺させていたのは、足立の妻の浮気相手の夫婦。で、さらに。雪舟マニアを探ると、和田という骨董マニアが冬をもっていて、ほかを探していたと判明。それで、和田の倉庫を捜索。すると、そうこに盗まれた絵がある。それで、和田は足立という男が、3億で買わないかと話が来たので、買ったと証言。これにより、足立夫婦の犯行説が立証された。
そうこうしていると、4人目のミカが誘拐された。三人目のミカが解放される。この時の身代金は、一億5百万の10年国債。子の跡ひと月たっても、進展がない。それで、このミカが探していたミカだと断定。。
さて、和田にさらに詳しく聴くと、小松夫婦もかかわっていたと判明。で、足立の刑務所の仲間を調べる。Aという男。足立の命を助けた。そして、7歳になるミカという子がいるが、会いたいと漏らしたと証言。で、Aに面会に来ていたB弁護士を探す。Aはあと10s年の刑期。B弁護士は、肺がんであと少しの命。誘拐については知っているようだが、黙秘。最近、Aに面会に来て、焼き芋を差し入れた。その包んであった古新聞に熱海の物件のの記事。そこへ行くと、一億円の10年国債が置いてあった。
さて、誘拐されたミカは?十津川の元同僚で、今は探偵をやっている男のルートを使って調べると、Cが最近ポルシェを買った。そいつを問い詰めると、逃げた。しかし、B弁護士の息子がアメリカにおると漏らした。それで、父がアメリカに行く。しかし、息子の隠れ家がわからない。そうこうしていると、ミカの母親が誘拐さえて、小田原の別荘に行った。国際ケータイで話している。その通話記録から、名前が判明。その名義で借りられている別荘に母おやがいた。そしてついに弁護士の息子の居場所が判明。
最後の最後まで息をもつかせぬ運びで、面白かったわ。