鼠、狸囃子に踊る

「鼠、狸囃子に踊る」赤川次郎
この人のは、次々と場面は変わるし、次々と新しい人は出てくるし、出てきても、その人が手代だとかなんだとか説明してくれないしついていくのに苦労。超苦労。
1. 鼠影を踏む。安べえが浪人に襲われて、斬られそうになるの。そこを小袖(次郎吉の妹)に助けられるの。その日から、安べえは毎晩、酒を飲み、酔いつぶれるようになるの。それを、娘のみすずが迎えに来るのたまたま同席していた次郎吉が、第八車で寺まで運ぶの。家には、捕り方が来ているの。みすずが言うの。金貸しの鳴海やがおそわれて、父が手引きしたとの噂になっている。
一方、父はこっそり、家老の坂口と会う。実は、藩が鳴海やから大金を借りていて、それを帳消しにするために、浪人におそわせた。らしい。だが、鳴海屋の主は、家にいなかった。さて、父(安べえ)は取り方に捕まり、牢へ。そこへ家老が来て、逃げろという。だが、門のそばまで行くと、浪人がいて、斬られそうになる。しかし、小袖に助けられる。そこへ鳴海屋が帰ってきて、安べえは助かるが、、、。
この先は思いやられる展開だが、短編なので、ここで終わり。

2・鼠夢に追われる。浪人の宮野が寺の境内で果し合いをしている。そこへ矢が飛んできて、相手が死ぬ。宮野も怪我をしているので、次郎吉たちは、宮野を医者の所へ運ぶ。そこで宮野が言う。相手は義弟の礼三郎。彼は宮野妻の鈴江を好きになってしまった。二人は駆け落ち寸前に見つかって、脱藩。宮野のも浪人に。そして江戸でぱったりあった。宮野は言う。矢を射たのは妻。
それだけの話。
他にも二編。