おれおれ騙りに気を付けろ,思い出のマーニー

「おれおれ騙りに気を付けろ」沖田正午
浅草かみなり大家族のシリーズ。この人は、本当に現代を取り入れていて、くすりとしてしhまうわ。
主人公の姑の友達のお蝶ばあさんがいなくなった。どうも、息子からの手紙が原因らしい。それで、息子のことから、お蝶ばあさんの前身やらを調べる。すると、どうも、やくざのトラブルにかかわってしまったので、百両ほしいと手紙が来たらしい。さらに、お蝶ばあさんの家の大家に聞くと、前身は大きな薬屋のお内儀だったらしい。そこへ行くと、百両の無心に来ていた。さて、話は飛んで、主人公の夫の二号さんが琴の師匠をしていて、主人公と娘もそこへ通うことになるんだけど、その師匠が、最近は、つぎはぎのあたった着物を着ている。貧乏らしい。主人公の夫は、結構な手当を渡しているの変だ、という。それで、尾行したら、こっちも母親がおれおれ詐欺らしき手紙をもらって、500両の金を無心してきていた。犯人は、同じやくざらしい。さて、最後の金を渡す日、同心に知らせて、現場を押さえようとするのだが、場所を聴き間違えて、はらはらドキドキ。さて、捕まえられるか?
感想。題材がおれおれ詐欺なんで、斬新。でも、筋はもたもた。殺人が起こらないのがつまらないのね。きっと。最後も、本人は、場所を聴き間違えてはらはらドキドキさせたつもりなんだろうけど、読む方は、バカに見えて、つまらない。シリーズの最初は面白いと思ったけど、最近は、息切れという感じ。

今週感動した映画「思い出のマーニージブリ
大人向けの作品だわね。少女の心の成長。幻覚を通じての成長だけど。高校生以下はいなかったわね。ちょっと難しいのかな。内容は、宣伝の通り。幻覚でマーニーが出てきて、好きになって、二人で、冒険なんかもするのだけどね。
実は、私も二重人格物を書いていて、幻覚が沢山出てくるので見たんだけどね。私は泣けたわ。わんわん泣けたわね。マーニーに感情移入してしまったのかな。でも、泣いているのは、私だけだったけどね。でも、よかったわ。芸術よね。もう少し、子供に訴求したかったら、動物を入れるとか。私は、捕物帳なので、同心役が猫なんだけどね。それも映画の「テッド」みたいに、酔うとオヤジ化する猫。でも、この作品は難しいかな。ばあやとか、ねえやと熊とかキリンとかにするとかね。そういえば、「風たちぬ」もDVDで見たんだけど、あれも哲学だったわね。夢は沢山出てくるし。黒沢明の最後みたいな芸術ね。こう芸術作品が三本(かぐや姫も含め)も続いたんじゃ、鈴木プロヅーサーが「長編は少し休みたい」という気持ちがわかるわね。でも、よかったわよ。鳴いて、すっきりしたわ。
ああ、そういえば、マーニー。幻覚だとばかり思ったいたんだけど、実は、アンナのおばあさんがマーニーで、例の家には、魂が残っていたと思われるのね。その結末も良かったわ。

明日は、旅行なので、休みです。