満願

「満願」米沢穂信
短編集。この人は天才だわね。だけど、頭がよすぎて、一般受けはしないから、かなりヒットは難しいわね。
1. 夜警。川崎という部下が夜、ある家のトラブルに駆け付けに行って、拳銃を撃ったが、その男にナイフで喉を切られて、死んだ。しかし、銃の発射音は二発しkしなかった。これは目撃情報。薬きょうは三発あった。
それで、私は推理する。その日、交番の前で、工事人の一人がこけた。しかし、すぐに起き上って、仕事をした。夜、トラブルメーカーの女家から通報。夫が、「浮気したな。殺してyる、と言って、ナイフを振り回している。」。後輩と、あと二人で駆け付ける。後輩は、着くとすぐに銃を出して、二発撃った。そして、男にあたったが、ナイフで首を切られた。「こんなはずではなかった」と言って死んだ。この語、色々あるけど、飛んで、私の推理。
後輩は、昼間、銃をいじっていて、暴発したんじゃないか。玉は工事人のヘルメットにあたって、こけた。しかし、銃の管理は厳重、これがしれれば、免職。それで、トラブルメーカーの家に、「私はあなたの妻と浮気した」と電話。夜、その家から呼ばれる。そこで二発撃って、夫を殺して、薬きょうを置けば、OK.と読んだ。しかし、その後、ナイフで首を切られた。
感想。推理が飛んでいて、驚愕。
2. 死人宿。これも秀逸。ある自殺で有名な山奥の旅館に私は行く。すると、元妻の仲居が、「遺書がお風呂場に落ちていたけど、誰のでしょう」と言って、一枚の紙をもってくる。其れには次のように書いてある。
『恩をあだで返すことになり、どちら様にも顔向けできません。おめおめと生き恥をさらしてきました。今日で二年になるので、ようやく身を処することができます。返済については、佐藤さんにお任せします。中略。カバンの中の茶封筒は、宿代として、お取りください。後日、もしかしたら、命日を聞かれることがあるかもしれません。そのときは、どうぞ、死んだのは、今日だと証言していただければ、思い残すことはありません。後略』
この文面から推理するに、借金があって、生命保険で返そうとしているのではないか。そして、自殺の免責期間が二年。それなら、X月X日と後ろに、ちゃんと記しておくべき。それで、二枚目が川に流れたと推理、そして、下流のヤナの所へ行くと、名前の所が残っていた。
いや、その前に、三人に会う。すると、Bが「前払いした」という。それで、少なくとも、Bではない。
で、前に戻るが、名前の人の所へ行って、説得。成功。しかし、翌日、別人が、死体で発見。そういえば、宿の浴衣ではなかった。あれは死に装束化。推理がうまい。
3.ざくろ。私は美しい男と結婚した。でも全然働かない。それで娘が二人でき、私一人の働きで大きくした。そして、ついに離婚。そのとき、娘二人は私に突くと思ったが、しかし、二人は私にDVを受けたから父親につくと言った。なぜ?
4.万灯。私、バングラデシュ(中東)で石油開発の担当。途中の中継所でフランスの会社にやとわれている男とぶつかる。村には二つの流派がある。A派は大反対。B
派は、Aを殺せば賛成という。そこで、二人で交通事故に見せかけて殺す。しかし、相棒が、本当のことを言う、と言い、日本に帰る。私は彼を追い、日本で相棒を殺すが、とんでもない病気をうつされたかも。それは、審判かも。
5.関守。私は伊豆の奥山に人が次々と死ぬという都市伝説がるのを聴き、取材に向う。頼んだ男が、死んだ人間たちの詳しい資料を渡してくれた。しかし、山の茶屋で、バーさんから、とんでもないことを聴く。そして、私に関する情報も。私はさて、何者?超おもしろいから読んで。

追伸。昨日の旅行の件で。鵜戸神宮だけは、二度と行きたくないわ。会談が多すぎる。せめて、最初の上り下りだけでもなくして。
あと、指宿の小学生。車が信号で止まっていても、ちゃんと、ありがとうとお辞儀をしたの。驚きだったわ。