八丁堀の天女

「八丁堀の天女」幡大介
大江戸三男事件帖の第三弾。まずは帯から。
老中用人の娘の雪江が、北町奉行所の与力、増岡の養女となり、八町堀小町と騒がれている。増岡は、かねてより目をかけている、旗本次男坊の欣五を雪江の婿にと願っている。おりしも、後家人株を買って武家の養子に入った豪商の倅が、なぞの不審死をとげた。増岡は、欣五の力を借りて、事件を追い始めた。さらに詳しく。
欣五は、八つ橋に剣術を教える。豪商の家から、借金を棒引きするのと引き換えに、御家人株を買い、養子に入った男だ。その八木橋家の妻は、すごい金使いにが荒い。当主は、困り果てていた。すると、渡り中間が、養子を殺して、新しい養子を取ればいいと言い出す。おっして、北町与力の下島を紹介してくれた。さて、殺された男であるが、田神という小普請組の家に養子に入った男であった。青沼兵十郎は、渡り中元の仁作に頼まれて、この男を溺死にみせかけて殺したのだった。翌日、青沼は、八木橋の養子を襲うが、相撲取りの三太郎たちに邪魔されて、失敗する。欣五は、これを、与力の増岡に相談する。増岡は、田神(養子に入って殺された)家にはいいって、探索する。裏で、仁作と下島と青沼が動いていたことを突き止める。そして、彼らが次の悪さをするときに、追い詰める。
感想。江戸時代のことをよく知っている老人などには面白いかもしれないが、そうでない若年層(私も50だけど)にはちょっとね。

今週面白かったドラマ。金沢のコロンボ
ドンデン返しがいくつもあって、面白かったわ。
今週見た映画。「ガーデアンズ ギャラクシー」
動物が主役は好きなの。例のアライグマが主役だったのでみたの。面白かったわ。宇宙のくずを集めて売る男が、その星の危機を救うんだけどね。顔のマスクがするすると消えたり、想像力がすごかったわ。木人間が最後、枝を伸ばして、爆破されるんだけど、又新しく芽を出したりね。
それから、うるさかったわ。特に劇場は音響がすごいから。ずっと、大太鼓をたたかれて、お経を読まれているみたいで、眠くなったわ。

それから、もう一本「猿の惑星」も見たの。
これも、猫が主役の捕物帳を書いているので、見たの。それにゴリラも出そうかなと思って。それも、変装の名人なゴリラ。与力の衣装を盗んで、馬に乗って、道をはしるの。それを見た江戸の町民が、「あれは、与力か、将軍か。いや、ウルトラマンダー」と騒ぐシーンを書きたくって。で、見たの。でも、全然参考にならなかったわ。ゴリラたちが服を着ていないの。この前の「猿の惑星」は服を着てたでしょ。それだけでも社会性があって、正解だったわ。博士の衣装を着ていて、階級だってあったもの。それから、人間語をしゃべるんだけど、一匹一匹に名前がないの。だから、深みがないの。名前さえあればね。
あ、話の筋を書いてなかった。前までのは、タイムトラベルして、未来の地球へ行ってしまったって、物だったじゃない。それが、今回は、よくわからないの。
深い森の中で、ダムの復旧に来た数人の人間とサルの群れが戦うだけ。ただ殴り合うだけだから、退屈。
で、さっきの名前の所に戻って。もし、マリリン・モンローって名のサルがいたら、昔、ヌードモデルをしたことがあって、でも、そのときは痩せていて、がりがりだったなんてことがあるとか、ジョージ・ワシントンだったら、小さいころ、桜の枝を切って、怒られたことがあるんだとか、妄想が膨らむじゃない。それから、ロビン・ウイリアムだったら、うつ病で一回自殺したことがあるとかね。
よく小説で言う、過去がないってやつね。まあ、名前まではいかなくてtもいいけど、過去は大切ね。たとえば、人間とサルが話していて、サルAがサルBのことを説明するの。「こいつは小さいころ、人間に育てられていたんだけど、DVを受けていて、かわいそうなやつなんだ。でも人間は大好きなんだ」ってね。そのサルBの目はとても澄んでいて、かわいい奴で、人間はころっと参ってしまううんだけど、実はスリの特技あるとか。そんで、彼女からのプレゼントのペンダントを盗んで、彼女と喧嘩させるとか。あるいは、嘘の大得意な奴で、人間の上司の所へ行って、「部下あなたのことをちびちんこで、しょんべんたれで、へたれだって言ってますよ」といって、中進したりね。
あ、そうだ、それから、「ため」がないからつまらないのよ。あれよ、あれ。
ジュラシック・パーク」の3かな。島から草食性の恐竜を輸送してくるコンテナにコンピーが乗っていて、それが、街に出てしまうの。そして、住宅地。小さい女の子がプールのそばで遊んでいて、肉食性のコンピーがそれをじっとみているの。あの「ため」よ。じわじわくる怖さよ。あれがないから、単調なのよね。
そういえば、このサルは悪者ではnないからつまらないのね。この前までのサルの惑星では、一応人間を殺すから、悪者だったのに、今回は悪者ではないのね。そうね、いわば、同じ群れの内紛って感じなの。クルド人とXX族の戦いみたいなね。でも、クルド人とXX族の戦いにはミサイルもブービトラップも出てくるけど、子の戦いには出てこないの。人家に隠れて、油を撒くみたいな計画性もないの。ただ腕で殴りあうだけ。でも、銃は撃てるの。単調だったわね。
ああ、忘れたけど、もう一つ面白くする方法もあるわ。たとえば、すごい太ったサルがいて、名前は逸ノ城。このサルは遠藤サルが好きなの。で、遠藤は白鳳が好きなの。となると、別の話だけど、逸ノ城の話に戻って。逸の城は乳首をつままれるのが弱いの。それで、乳首をつままれて、崩れ落ちて乳首落としという技が生まれたとか。まあ、どうでもいい話なんだけど。