御子を抱く

「御子を抱く」石持浅海
この人も大好きで、もれなく買うんだよね。この前の短編集は、霊魂が出てきたし、今回は冷凍睡眠。ちょっとSFがかっていて、面白い。
ここでは、宗教団体ではないと言っているが、極めて宗教団体に近いので、宗教団体ってことで、説明するわね。
ある団地に星川って教祖がいたの。その団地の八割は、教祖の信じゃ。でも、数年前に教祖は死んで、その息子が教祖がわり。でも、その子は二歳の時から冷凍睡眠状態。事故で死にそうになったときに、江口教授がそうしたの。で、今jは、江口教授の弟子の佳代が管理しているの。
で、その冷凍睡眠の機械を貸してくれているのが、安達部長のいる会社。で、これをA派とすると、B派は、教祖の妻の順子の一派。C派は、二兵という男の一派。三派は均衡を保っていたの。でも、江口教授が交通事故で死んだの。そしたら、3派が、自分の領分に御子を引きずり込もうと動き出したの。
まず安達。御子は今、順子の家にいるんだけど、機械に不具合が生じたと言って、自分の会社にもってい行こうと動き出したの。でも、二兵と順子の下の敏江が、大反対をしたの。そして、安達の会社の機械の直接の担当の千葉が殺されたの。
団地の近くの池に、殴られて、放り込まれていたの。犯人は分からず。そうこうしていると、敏江が殺されたの。さて、犯人は?
超ロジックな推理で、面白い。

今週面白かったドラマは、「ホワイトカラー」
詐欺師のFBI捜査官、ニールが主役の奴。超頭がよくて、捜査をかいくぐるの。アイデアがいいわ。さて、筋。男がぱーてで殺されたの。テイナ(モデル志望)がクローゼットの中に隠れて、二人の喧嘩を聞いていた。ゴードンともう一人(A)の喧嘩で、Aが殺された。ゴードンの声は、聴けばわかる。二人の会話を思い出してもらう。パーティに紛れて、何かを渡していた。だが、Aがゴードンに渡したのは偽物だった。ニールが言う。「モデルを集めてパーティをやろう。」酒と肴は、押収品を使う。上司(B)の妻がイベント屋なので、そのコネでモデルを集めてもらう。パーティで。ある男(C)にケータイがかかってきた。彼は、イスラエルと言っている。「ゴードン待ってくれ」とも言った。それで、相手がゴードンだと知る。それで、Cのケータイを盗む。だが、その姿をゴードンに見られてしまった。それで、ゴードンは自分のケータイを知らない男(D)のポケットに入れる。ニールはCのケータイをリダイヤルする。すると、Dのポケットのケータイが成る。だがゴードンは逃げる。さて、Cを尾行。あるホテルの中で、殺されている。口にはドレス。ドレスはオートクチュール。タグの口がある。その口に何かのICチップを入れて渡したんじゃないか。そのデザイナーの所へ行く。脅して話を聴く。彼は言う。イスラエルを出る時、息子が誘拐された。それでゴードンの仲間に渡されたICチップをドレスに仕込んで、アメリカに密輸した。それで息子は戻った。しかし、ゴードンへは、二着のうちの別のドレス(チぷも)を渡した。渡し屋のAを通じて。
そこへゴードンからテルがかかってくる。てぃなを誘拐した。本物のドレスと交換だ。本物のチップには、ユーロのホログラフの製造情報が。sれで、偽のICチップを渡すことにする。捜査員を張り込ませる。
ニールの上司が公園へ行く。ゴードンから電話がかかってくる。それで、指で、ゴードンのケータイ番号を知らせる。ニールの上司は、別の場所へ走る。ニールは情報収集車の中へ。ゴードンの電話番号を知る。さて、ゴードンが女を連れてくる。腰には爆弾月のベルト。ケータイの電波で爆破できる。ドレスを受け取って、去る。そのとき、ニールがゴードンへ電話する。そして、「ケータイへかけ続けろ」と言って、ゴードンを追う。ゴードンは、自分でケータイを駆けることができない。それで逮捕。
なかなか面白かったわ。最近の日本の推理ドラマは、次のようなものばかり。殺人事件があって、その被害者Aを調べていくと、何年か前に別の殺人事件(火事とか)があって、Aはそのときの容疑者。でも、証拠がなくて、放置されていた。そんでもって、何年か前の事件の被害者には子供がいて、そいつが姓を変えて今回の関係者の中に紛れていた。さらに言えば、ドンデン返しで、そいつには叔父か叔母がいて、その叔父か叔母が犯人。そんな筋ばかり。つまらない。日本でも、このくらいスピーディで面白いのを作ってほしいわ。
「9係」も面白かったわ。ちょっと変わっていて。
A会長とB社長が殺されるの。でも、この会社は悪徳会社。劣悪な条件で運転手を雇って、大事故。20人死亡。その被害者の中の誰かが復讐と考える。しかし、A社長の刺された家の前の近くの防犯カメラには、若い男の姿。
捜査員が防犯カメラを調べて外へ出ると、怪しい男が逃げていく。さっきの画像に似ている。追う。ビルの屋上から落ちて死ぬ。怪しい男(C)のアパートの隣の人に話を聴く。癌で数か月の命。一千万で頼まれたと言っていた。
B社長の殺害に関しても、同じように、防犯カメラに怪しい男が。顔が映っている。すぐに犯人がわかる。こいつも飛び降り自殺。アパートへ行く。大家さんの話。癌で数か月の命。一千万で、頼まれた。その金で母を養老院へ入れた。どうやら二人は、誰かに頼まれたらしい。さて、D記者、週刊誌で、二人の被害者のことをすごくこきおろしている。その出版社へいく。上司(E)は言う。「どうやら二人の被害者の会社のF弁護士が資料を渡していたらしい。」そこで、F弁護士を調べる。10年前に弁護士になったが、25年前に、その会社のツアーで恋人Gを亡くした。さらに、GはD編集者の兄でもあった。
さて、兄の復讐か、と思うが、実は違う。そこが新しい。D記者はHワイナリーのことも書いていた。Hワイナリーが30年前、借金でつぶれそうになった時、何か、事件の糸口をつかんで、立ち直った。しかし、D記者はそこで殺されてしまう。それで、Hワイナリーへ行く。すると、30年前、I子が崖で殺されて、それを、AとBに黙っていてくれと頼まれた、と証言。それで一千万もらった。さらにEも一緒。これは写真を見せてもらって、確認。
一方、I子の父が怪しいと尾行していたら、Eに呼び出された。EはDの上司。
つまり、Eが30年前のことをうやむやにするために、二人のがん患者に1千万ずつで殺しを頼んだ。さらに、それを知ったD記者も殺した。
怪しい人が次々と現れては消えていくって話で、面白かったわ。
このシリーズはおデブと痩せのコンビが面白いのよね。やっぱ脇役は大切ね。潔癖症デカも面白型けど、脇役あってこそだもの。
いずれにしても、おデブは、何をしても面白いわ。石ちゃんが、捜査会議で、一人だけ弁当を食べていたシーンは最高に面白かったわ。

今週は「イン ザ ヒーロー」という映画も見たの。
「フライト ゲーム」を見に行ったのだけど、夜しかやっていなかったので、代わりにみたの。面白かったわ。生意気なアイドルを厳しくしつけて一人前にしていくヒーロー役者の話なんだけどね。唐沢もよかったけど、寺島がすきだから。
まあ、途中までは、お説教ばっかりで、ちょっと退屈だったけど、最後の火だるまで戦うシーンは圧巻だったわ。99ッパーセントみなくても、あれだけはミル価値があるわね。私も多重人格の時代物を書いていて、最初に幻覚が出てくるんだけど、もし、それが出版されて、映画になったら、ぜひ、この火だるまシーンは使いたいと思ったたわ。それから、松形弘樹のオーラはすごかったわ。私の小説が映画になったら、ぜひ、第二の人格として出て欲しいわ。