百万石のお墨付き

「百万石のお墨付き」麻倉一矢
かぶき平八郎荒事初めの2だそうで。薀蓄ばかりで、超読みにくい。二度と読みたくない。まずは帯から。
白い裸身の女が月光に浮かびあがっていた。甲斐の国、大月宿はずれの湯治場である。元幕臣で、今は中村座の殺陣師、豊島平八郎に、甲府藩主・柳沢由里につかえるという女は、藩の存亡を左右する書付を江戸の藩邸まで届けて欲しいという。平八郎も知る藩重臣の頼みを伝えた。やがて、平八郎に迫る将軍吉宗の御庭番らの影。
さらに、詳しく言うと、女は夏と言った。手下が一緒。歩き巫女の姿をしている。途中の山郷の村、黒鍬者に襲われたが、夏らが助けてくれた。
その後、ある村で、一行は、朱美という娘に助けられる。朱美を江戸に同行させる。しかし朱美はくの一らしい。
で、話は飛んで(薀蓄ばかりで退屈なので)、幕府は、甲斐の金山にまだ金が残っていると思っている。黒鍬者(特に大久保長安)に調査をさせて、「あるらしい」との返事を得ていた。で、甲斐を改易さsて、直轄地にしたいらしい。
一行を、それを阻止すべく、暗躍する。
薀蓄はしんどい。
ここで再度言うけど、小説の原点は、妄想と嘘だよね。マーニーはいろいろ言われているけど、その点では、すごいと思う。でも、これにはその両方がないような気がする。

今週面白かったのは、「ひつじのショーン
これは大好きなクレーアニメ。変わったわ。魔法が出てきたり、大掛かりな機械が出てきたり。特に、テレヴィが壁から落ちて、向こうで、動画まがいのことをするシーンは面白かったわ。段ボールにコートを描いて、テニスのふりして、ボールを投げたり、恐竜の紙芝居がかった人形を動かしたり、天気予報をやったり。それから、ただ洗濯をするだけなのに、プールの廻りで、大掛かりな選択マシーンごっこをしたり。

ほかに面白かったのは、「ホワイト・カラー」
昨日のに比べれば、今一だったけど。
筋。ニールの上司の妻の友達の夫(デービッド)が密輸の罪で逮捕されたの。
税関で、落ちていた金の骨董品に、デービッドの指紋と髪の毛がついていたの。デービッドは、イランにいた軍人で、データベースに指紋があったの。濡れ衣だと判断。デービッドに話を聴きたいが、ダメなので、妻に聞く。指紋はビール瓶に突いた物から簡単に偽造できる。妻は言う。「従軍記者のアリーシャと飲んだと言った。そのとき帽子も亡くした」。そのとき、指紋と毛髪を取られたのだ。
アリーシャに会う。ものすごい荷物をもって、テレビ局の受付に行く。尻のポケットから通行証を取ってという。「行けよ」と許して通してくれる。ニールの上司に会う前に、アリーシャは机の引き出しに何かを隠す。それをニールが盗みだす。そして、コピー。(コードは従業員から聞く)その間、上司がアリーシャを引き付けておく。その紙のコピーは、質屋の受領証。行っていると、骨董品の貨幣。それで、推理。ホーションと向こうで付き合っていた。ホーションがほかにもいろいろと盗んで、それをアリーシャが密輸した。報道関係は、入管の調べが緩い。で、他の物を売りさばくときに、警察の目をくらますために、一つだけ、デービッドに罪をなすりすけて、表に出した。アリーシャは言う。免責にして。そこで、ホーションを呼び出す。「すごい口の堅いバイヤーがいる」。FBIも同席。
ホーションが逃げる。しかし外にいた上司が逮捕。部下も。
感想、前の日に比べれば今一だったわね。
タクシードライバーの推理日誌」はいまいちだったわ。釈由美子がレシートで死亡推定時刻を偽造しただろうってことは、すぐに分かったし。でも、本庁が出てこないところがいいわ。それに脇役の二人は面白いし。主役の家で捜査会議をするってところが、超面白いわ。