マスカレード・イブ

「マスカレード・イブ」東野圭吾
「マスカレード・ホテル」の続編と宣伝されていたから、又ゴーストが書いたんじゃないかと思って、読まないでいたの。でも、読んで大正解だったわ。マジで本人の筆で、トリックも秀逸だったわ。
こんなにもトリックが書き尽くされている中で、なおも新しい物を考えつくなんて、東野圭吾は天才だわね。
で、内容。短編集ね。ホテルでおきる事件を扱っているの。あるホテルのフロント(A)が昔の恋人(B)に会うの。今は有名野球選手(C)のマネージャーなの。一方、超ケバイ女(D)も別部屋に泊まるの。キャバ嬢よ。で、深夜。昔の恋人Bから、「大至急部屋に来て」と呼ばれるの。それは、野球選手(C)の部屋。Aは行くの。すると、Bが言うの。「キャバ嬢のDと密会していたのだけど、逃げられた。すぐに探して。自殺未遂壁がある」
Aは考えるの。ここはCの部屋だし、キャバ嬢はとてもお金がかかるから、きっとCの愛人なのではないか。
そこで、仕事は終わっているのに、仕方なく探すの。防犯カメラに、出て行った姿は写っていないので、別の部屋にいるに違いない。
Bは「キャバ嬢は、リストカット癖があるから早く探して」とせかすの。リストカットなんて、相手の同情を引くためにやるの、とは思うのだけど、言わないの。
そんな時、同僚から相談されるの。ものすごい高いワイン(ドンペリ)を2本も頼んで、豪遊している客がいる。そのまま逃げるんじゃないか。
Aはその部屋を調べに行く。ああ、その前に、Cの部屋にキャバ嬢Cのイヤリングが片方落ちている。そして、話は飛んで、翌朝。Dが無事に帰ってきたとBが電話してくる。そして、謎解き。
実は、Aは豪遊している男の部屋で、Dを見た。それで、二重不倫と断定。そして、キャバ嬢Dが帰るときに、嘘をつく。「このイヤリングが豪遊していた男の部屋の前に落ちていました。二重不倫は止めた方がいいのでは」と。
キャバ嬢Dも告白する。豪遊していた男とは結婚するつもり。野球選手のCとは別れる。豪遊していた男には睡眠薬を飲ませて眠らせた。尾行するような人だから、今後は浮気は無理。
感想。謎解きされてしまうと平凡なんだけど、ピンポイントの隙をついての二重不倫は、驚きだったわ。
代二話。ホテルのロビーに有名作家(E)の追っかけが張っている。その作家(E)のマネージャーに話を聞くと、Eは覆面作家で通している。ネットには17歳の美少女の写真を載せているが、実は50のおっさん。で、50のおっさんがホテルに缶詰めにされに来るの。しかし昼は外出。その途中に有名出版社の編集者(F)が会いたいとくるの。で、内線で確認すると、いきなり受話器を奪われるの。すると、受話器の向こうから若い女の子の声が。Fは安心して、自分もストーカーだと言って去っていくの。さて、50のおっさんは本当に作家なのか。これも、まあ、電話に出たのが女の子だったことから、大体察しはつくけど。まあ、まあ面白かったかな。
第三話。ある研究室で、殺人が起こるの。被害者は教授(G)。容疑者はその教授に恨みをもっていた准教授(H)。しかし、10月4日のアリバイはしっかりしているの。だが、発見されたのが遅かったので、3日も死亡推定時刻に入ってしまったの。で、3日のアリバイを聴くと、人妻と浮気だから、とどうしても名前を言わないの。で、ホテルの従業員(主人公A)の所へ聴きに来る。Aは絶対にオフレコにしてくれと言って、ある話をする。
それは、7月3日にHが止まった時に、ホテルのタオルを返した。それがバラの香りがした。一方、バラの香りの人妻(I)も止まった。その二人は、10月三日も止まった。だが、10月三日は偽名。それで、7月三日の筆跡を調べる(10月三日の筆跡は分かっている)。すると怪しい女が見つかる。畠山という。しかし畠山は、ガンとして、Hのアリバイを認めない。捜査は行き詰ってしまった。
しかし、畠山にもいろいろと問題があった。それで、刑事は、あっと驚く謎解きをする。超面白いから、読んで。
第四話。ある道路の脇で死体は発見されるの。工事現場よ。煙草の吸殻が数本落ちているの。それで、そこで待ち伏せしたと推理。しかし主人公の刑事は、ジョギングしていた被害者がふつう、暗闇から男が出てきたら不振がって、逃げるだろうと推理。
それで、ジョギング中、後ろから話しかけたのではないか。つまり、煙草の吸殻は偽装で、自転車で追いかけた。つまり、この近くに住んでいる。そして、この近くのマックみたいな所で、吸殻を集めたんじゃないか。それで、近くの立ち飲みレベルのコーヒー店のカメラを捜査。すると、怪しい男がみつかる。それで、その男の写真を被害者の妻に見せると、自分の料理教室の生徒だというの。それで、その男を逮捕。おとこは、妻がDVを受けていたのでやったというが。でもここからがとんでもないドンデン返し。こういう書き方もあるんだと、勉強になったわ。

今週面白かったドラマ。「ホワイトカラー」
リンジーが誘拐される。ニールがデボラのチームに引き抜かれる。ニールの推理。指紋がないということは、台所の手袋を使った。捨ててあった。指紋を調べる。ウイリアム(元ニールを殺そうとした男)が浮かぶ。ウイリアムの遣っていたクラブへ捜査に、ニールを行かせる。調べられるから、と足のGPSを切る。
場面は変わって、ピーター(ニールの上司)が、リンジーの父と会う。父は言う。「ニールは身代金だ」という電話がかかってきた。ニールに電話する。が遅い。誘拐されていた。デボラを問い詰める。「ニールを売っただろう」。デボラは、ウイリアムという男から電話がかかってきて、売ったことを認める。ウイリアムは言う。観光会社の受けつけ嬢に嘘を言って、デンジャー・ローズの到着便と時間を聴け。
ニールは、デンジャー・ローズのコンシェルジュだけど、予定表をなくした、と嘘を言って、予定を聞き出す。その受付嬢の故郷や、母子家庭などの情報はウイリアムからもらっていた。その後、ウイリアムは言う。デンジャー・ローズを空港に迎えに行って、カバンを奪えと。ニールはその情報をモジーに送る。一方警察へは、、リンジーの脅迫映像が届いている。波止場の近くの古いひび割れたビル。それを探す。
ジーが情報をピーターに渡す。デンジャー・ローズは運び屋だ。
空港で、ニールとモジーは、捜査官に化けて、デンジャー・ローズのカバンを調べる。偽のゴールドカードがぎっしり。そこで芝居を打って、(子の芝居の内容はよくわからない)、デンジャー・ローズに問題はなかった事にして、彼を送り返す。カバンは没収する。
さて、リンジーの隠れ家の近く。ウイリアムにカバンを渡すが、中は空。そこで時間を稼ぐ。その間に、警察は、リンジーを捜索。ニールが途中で会ったときに、ファイアー・キッチンの出前を取っていたことを上司に伝えてあったので、絞り込めた。 そして、リンジーを救い出す。ウイリアムは逮捕。
ま、軽いタッチだったけど、面白かったわ。

もう一つ面白かったのは、中村梅雀の。
全然関係ない二つの話が一つになるのは、あんまりなくて、面白かったわ。それに、ストーリーはどうでもいいの。中村梅雀と村田が出ているから。

 今見ているのが、シリーポッター。江口洋介が好きだから。基本的に太った女芸人と顎の長い芸人は好きなの。

 あと、よかったのは、バカ殿の優香。