極卵

「極卵」仙川環
この人も大好きな人です。現代ものを書いている時は、もれなく買っていました。最先端医学の勉強になると思ったから。しかし、時代劇になってから買うのは久しぶりです。いいですねえ、現代ものは。スンスン読めて。それに、吉祥寺のXXという店で、何と何を買っていくらだったとか。現代ものだといくらでもその辺にある物や、目に飛び込んだ物を書き連ねていけるから。又、現代ものに戻ってしまおうかな、なんて浮気心を出してしまいます。
ま、それはおいといて、この人は、遺伝子組み換えなんて、最先端医療が出てきても、難しい言葉や化学式は出てきません。あくまでも、文科系の人間でも読みやすいように砕いて書いてあって、助かります。すごく読みやすかったです。
で、筋。吉祥寺の自然食品の店で、主人公は、四個千円もする自然卵を買います。平飼の放し飼いで、餌も農薬を使ってない飼料で育てたもの、というのが売りです。
その卵を出荷しているのが、安田農場。主人公は、フリーペーパーの記者をしていて、結構影響力のあるペーパーなのですが、そこに、これをべた褒めした記事を書きます。
自分でも、子供に食べさせます。さて、翌日、その卵を食べた人間が23人ポツリヌス菌で食中毒になってしまい、八人が死んでしまいます。主人公の息子の陸も食中毒になり、それが原因か、脳こうそくになってICUに入ってしまいます。
主人公は、安田の所へ行くと、マスコミが大挙して押し寄せていて、その中で、安田は、S社から雛を仕入れたと言います。保健所が動き出して、近所の平かいの農場の鶏や卵からは菌が発見されなかったと発表します。しかるに、安田農場に残っている鶏や卵からは菌が発見されました。これはどういう事か? 明らかに、誰かが故意に入れたとしが考えられません。それで、S社へマスコミは押し寄せます。S社で記者会見。S社にも保健所が入って検査したが、保菌鳥や卵は発見されませんでした。
ですが、この時、戸田という主人公の天敵の記者が爆弾発言をします。それは、S社がアメリカのA社と合同で遺伝子組み換えの雛鳥の研究をhしていて、それを、厚生省に無断で、安田農場に下した、というものです。で、その組み換え雛鳥はポツリヌス菌に異常に弱かった。それで、組み換え雛鳥が、渡り鳥の運んだポツリヌス菌に汚染され、菌のはいった卵を産んだのではないか。というもの。
S社は、遺伝子組み換えの研究はしているが、まだ雛として成功していないと反論。しかし、この時のやりとりが週刊誌やテレビで流されてしまったので、安田農場の雛は、遺伝子組み換え鳥だと思われてしまう。
ネットでたたかれて、安田農場はつぶれる。安田に平かいの雛の飼育を教えた安田の父が首つり自殺。その父の親友の郷田爺さんが、S社の平がいの雛の試験場で働いていて、自分の所は、平がいだから病気に強い雛ができる。決して遺伝子組み換えなどではないと断言。
しかし、最近、奇妙なことが起きたと証言。それは、いぼのある雛がすり替えられた。さらに津田という研究員がいなくなった。
主人公は、津田について、調べる。すると、昔、アメリカの遺伝子組み換えで有名な大学で研究していたことがわかる。しかし、津田は、常日頃、遺伝子組み換えには反対していた。足が四本の鶏などが生まれたりするからだ。主人公は、津田の行方を探す。そしてネットの情報で、潜伏先を突き止める。そこで、津田は白状。S社の研究は趣味程度だった。しかし、A社と提携すれば、本格的に出荷をする。それは危険だと思ったので、S社をつぶすつもりで、ポツリヌス菌を入れた。
S社はつぶれた。自然農法では絶対的なシェアを誇っていたので、そこがぽっかり穴が開いた。そこへ、O社が食い込んだ。その設立パーティに土田(主人公の天敵)が入って、堂々とレポをしていた。主人公は、S社の遺伝子組み換えをリークしたのは土田だし、もしかしたら、O社の袖の下をもらってやったのでは、と推理。
感想。面白かったわ。時代劇には役に立たないけど。

今週丸くなったと感じた人。りえ。夫人。
地震がありましたですねえ。大きかった。震度六でも家は潰れるのですねえ。うちは、耐震工事をしました。400万くらいかかったけど、これで、母屋がつぶれる心配はないです。安心です。つぶれた家の下敷きになって、24時間くらい救出されないと、重みで血液が腐って、助かった後でも死ぬとか。おすすめします。うちのやったのは、東武防災の重量鉄骨。軽量鉄骨でぼるところもあるらしいから、気を付けてね。

タカトシのダイエット番組を見て、りんごダイエットを始めました。お昼だけなんだけど、一キロくらい痩せたかな。もっとやせない理由は分かっているんだ。チーズが大好きなので、デザートチーズをひと箱くらい毎日食べてしまうから。それでこの結果だから、まあ、効果はあるのかな。

かとうれいこが出ていたので、思わずさんまの番組を見たら、かぶとむしゆかりが出ていて驚き。メジャーになったのね。思わず応援。

「トカゲの女」は良かったわ。夫の話が長引いて、後半の一時間くらいしか見れなかったけど、大地康夫が出ていたからいいの。

今週の映画「ささら さや」
宣伝で見たときは、あまり気が乗らなかったけど、本やで原作を見たら、加納朋子。この人大好きなの。それに大泉洋も好きなので取り上げました。原作は16万部もヒットしているらしいの。最近ミステリーではみかけなくなったので、どうしているかと思ったら、こんなハートウォーミング路線に転向していたのね。感激。内容は、事故で死んだ夫(大泉)が、幽霊になって、自分を見れる人だけに取りついて、いろんな不思議な事件を解決したり、妻と子供を助ける話。いいですねえ。ほんわかして。泣けます。