妄想女刑事

「妄想女刑事」鳥飼否宇
この人は、デビュー作の時からのファンです。何か、烏賊が妄想する話だったと思うけど。今回は、短編集です。まあ、トリックは、よくある物を集めたって感じ。
１． 独身中年ゴシチゴ暗号事件。
俳句の年賀状が来る。末尾を読むと殺される。あるアパートの一室。行ってみると、自殺として処理されていた。本が一段落とされていたことから、その本に暗号が隠されているだの、色々と推理。でも、犯人は、意外な所から判明。首つりした時、耳栓をしていたと証言したのに、詳しい時間を覚えていた男。暗号は嫌いなので、今一。
２． 通勤電車バラバラ事件。
つまらない。
３． 日本観光コスプレ事件。
橋の上で、女装した男が車にはねられて死んだ。二本の指が奇妙な形。ダイイング・メッセージか。まず、すね毛をそっていたことから、女装ＳＭクラブ内でトラブルを疑う。この辺が妄想をたくましくしていて、いくらでも妄想が膨らんで、いいですねえ。しかし、いくつか店をあたるが、被害者が出入りした形跡がない。それｄ、えスマホを操作中にはねられたと推理。川の中を探すと、スマホが。そこには銭湯の写真が。それで、該者が女装していた訳はわかるが、車で轢いたのは別人。
今一。
４・先輩刑事。モンペ殉職事件。
主人公の先輩が殺された。その人に恨みを持っていたのは、四人。いずれも、モンスターペアレントがらみの事件を処理されていた。その中の一人。動機はあるが、アリバイがある。ここで話は飛ぶが、もう一つ別の事件。夫が紐。妻に遺産が入った。妻が殺された。妻は夫を殺したいと言っていた。動機はある。ここで、動機はあるが、アリバイがあるという事件が二つ重なれば、これはもうＸＸ殺人。これは、そのＸＸ殺人のアレンジ。まあ、面白いから、読んで。
５・世界遺産アリバイ事件。
Ａ（外国人）の祖母が殺された。遺産がＡに入る。おまけに、監視カメラにＡが映っている。でも、画像が荒いから、そっくりさん？
しかし、そのとき、Ａは離れ小島にいた。アリバイはある。となると、ＸＸのトリック。意外と簡単。

「清須会議」は良かったわ。超よかったわ。
後、今週面白かったのは、ジョブチューン。これは警察の回が特に面白かったわね。
あと、ウインクの片割れもよかったわ。

追伸。坂口恭平に直木賞を。
「不思議な岬の物語」映画。
じわーんと涙。大感動でした。是非見てください。
で、私は、時間がないので、源作で読んだの。まずは、帯から。
小さな岬の先端にある喫茶店。そこではおいしいコーヒーとともにお客さんの人生に寄り添う音楽を選曲してくれる。その店に引き寄せられるように集まる、心に傷を抱えた人々。彼らの人生は、その店との出会いと女主人の言葉で、大きく変化し始める。疲れた心にやさしが染み入り、暖かな感動で満たされる。
もう少し詳しく。第一話。
いろんな客が訪れる喫茶店。最初の客は、妻を亡くした夫と娘。その娘が、喫茶店の絵が８色だと気が付く。そして、曲がアメージング・グレース。天からの贈り物と女店主は言う。何気ない会話から、二人は、トンネルを抜けた気になる。他にもいくつかのじわーんな話が。
良いわよ。涙よ。

話は変わるけど、オバマ君も谷垣君もコバルトブルー。驚いたわ。