徘徊タクシー

「徘徊タクシー」坂口恭平
この人は、新潮社の押す若い才能であります。
私、純文学は、基本、取り上げないのだけど、この才能には感服しました。
90歳の祖母とその周囲を丹念に描いているのだけど、途中、唐突に幻覚が入って、まるでポッポ屋を読んでいるかのような感覚に陥らせます。再度言うけど、私、今の純文学は駄目なの。セックスが多くて、それも幻覚が少なくて、平凡。村上龍みたいに徹底的に幻覚を描くなら面白いけど。
それに比べて、これは、徘徊するバーさんを新鮮に描いているの。唐突に入る幻覚も新鮮よ。それに、言葉が粒だっているのがいいわ。若い才能よね。現実にも、独立国を作って、独立宣言をしているらしいわ。こういう行動力のある人が次世代の文学を切り開いていくのよね。是非、直木賞を取らせてあげたいわ。私、「坂口恭平直木賞を取らせる会」の会長をやろうかしら。本当に天才なんだから。これからもどんどん紹介していくわね。
おっと、筋をもう少し詳しく言うのを忘れていたわ。三分の二くらいに、主人公は、徘徊タクシーを始めようと決心するの。それは、ボケ老人を乗せて、過去(思い出の地)へ連れて行ってあげるタクシー。でも、現実に営業するとなると、色々と手続きが面倒らしい。それで、疲れ果ててしまい、あるタクシーに乗るの。それで、運転手に自分のアイデアを話すの。すると、運転手が、自分の母(ぼけ老人)を最初の客にしてほしいというの。
その母は、M31へ行きたいと言っているのだけど、それがどこかわからないのだとか。それで、とりあえず、彼女を乗せて、言うがままに走らせると、図書館の前へ案内されるの。その所蔵棚の中にM31というのがあって、そこのアンドロメダ星雲という本を取るの。そして、むさぼるように読むの。それで、プラネタリウムの話をしていたのを息子が思い出し、プラネタリウムへ行くの。そのプラネタリウムの内容も又幻覚なんだけど、不思議と感動したわ。とてもよかったわ。心がジーンとして。是非読んで欲しいわ。

菅原文太がなくなりましたですねえ。残念ですねえ。この人は年を取ってからのほうが、断然味があってよくなったのに。

そういえば、健さんの追悼本がいくつかの出版社から出ているようで、うれしい限りです。それに、タカジンの「殉愛」が訴訟をおこされたとか。たとえ裁判のニュースでも、紙面にタカジンの字が躍っているのは、嬉しいことです。

「まつ子の知らない世界」。ドレッシングの回からはまっているの。

それから、シンクにティンクルの宣伝は面白い。私変な顔が好きなの。エレキテルでも、あけみちゃんより細貝さんの顔の方が好きなの。ダイアンのCMも。

コバルトブルーゲームはそろそろ終わりにしようと思う。コバルトブルーは好きなのだけど、そろそろしんどくなってきたから。

糖尿で前からトイレは近かったのだけど、この所30分に一回、行くようになって、おまけに、腎臓が重くて、泌尿器科に行ったの。そしたら,過活動膀胱ですって。そういう病気なんだって。良かったわ。癌でなくて。テレビで、頻尿の人が、膀胱がんだってわかったってのをやっていたから(トレーニングウエア―で大儲けをした人よ。日野原かな? )心配していたの。そしたら、膀胱がんは血尿も出るんですって。それはないから一安心だけど、どうせだから、膀胱がんの検査もしようと思うの。皆さんもおかしいと思ったら、検査した方がいいわよ。早期発見ってこともあるでしょ。
ついでだけど、マンモグラフィーは5年に一度は受けているの。今度は、子宮頸がんと大腸がんの検査も受けようと思っているの。やっぱり早期発見が一番ですもの。癌でなければ安心だし。
さらについでだけど、脳こうそくを起こしてから、脳のNRIは半年に一度受けているの。でも、前に脳こうそくを起こしたときは、無理にサウナで20分頑張って、それを二日くりかえしたからだと思うの。二回ともそうだったから。サウナは気を付けた方がいいわ。10分が限度よ。

寄生獣が公開されますですねえ。これは、漫画の時からの大ファン。非常にうれしいです。

今週面白かった人。泉ちゃん。関ジャニ。後、「下半身がホットホット」っていう人の奥さんのポスターを医者でみつけたの。懐かしかったわ。

今週面白かったドラマ。「浅見光彦」脇役が好きだから。