森奈津子の華麗なる事件簿

7・8(水)
森奈津子の華麗なる事件簿」西澤保彦
短編集です。この人のも必ず買うの。はずれがないから。あ、たまーにあるか。これも、一本目は大正解。あとは、ふざけて書いたみたいなもの。
さて、内容ですが、ボーイズラブてんこ盛りです。小説が売れなくなっているし、ボーイズラブは売れているので、入れこんでしまえと、編集さんに言われたのでしょうか。兎に角、セックスシーンのオンパレードです。でも、飽きますねえ、これも。
というわけで、そのあとは、殺人事件があって、ドンデン返し、ドンデン返しのオンパレード。もうゲップが出るくらいに大満腹でした。では筋。
百合専門の小説か、森奈津子は、ある個室居酒屋で呑んでいて、気を失って、誘拐される。
気が付くと、どこかの無人島。快適な部屋とプールと冷蔵庫の中には、カニとビールがいっぱい。
そこで、双眼鏡をのぞくと、向かいの島で、男が双眼鏡をのぞいて、自分を見て、揺れている。それで、向こうの島をアニキ島、こっちの島を百合島と名付ける。アニキ島では、男がいちゃついていると妄想を逞しくする。つまり、窓の下で、若い男が、兄貴に対して、口で奉仕をしていると。
それが、25日。そして三日後。ちょっと違う若い男が現れ、それから警察がわらわらと現れる。
そして、警察がこっちへ来る。警察が言う事には、アニキ島にはAという青年実業家の死体があった。死亡推定時刻は、今日。Aはアニキ島の所有者。で、若い青年、Bが言うには、そこへ(アニキ島)はDに行けと言われた。バイトで行った。そしたら死体があった。で、Dに話を聞く。DはAの姉。こちらも実業家で、百合島の所有者。
DはE子と北海道旅行に行っていた。Eは美女。弟とEを争っていた。弟Aは沖縄に行くと言っていたが、Eを百合島に残していくと伝えたので、こっそりと見に来たに違いない。
百合島にいたのは、Eとそっくりな奈津子だったのだが、Eだと思い、オカズにして、オナニーをしていた。しすぎて、死んだに違いない。実際、Aの死亡原因は、心臓麻痺。
しかし、警察が調べたが、北海道へのチケットも、泊まった証拠もなかった。それで、姉Dを問い直すと、本当のことを言った。実は、弟は森奈津子が大好きだったので、個室居酒屋で偶然に逢って、誘拐した。しかし直接手を触れることは、おそれ多くてできない。それで、隣の島で、覗いて、オナニーをすることを選んだ。そのうち、姉に口で奉仕をさせるようになり、やりすぎで死んだ。
そこで、姉は、苦しくなって色々と偽装工作を考えたが、全部ばれた。本当は、こういうこと。

情報
ラクトフェリン、腸まで届く。
マンゴ寒天。こはく寒天、超おいしそう。