猿島館の殺人

7・9(木)
猿島館の殺人」折原一
これ、前に紹介したかも。
それにしても、ケータイもでてこない。古い奴なのね。古いと言えば、全然目立たない人が犯人、というのも古いかな。
まず、週に一回しか船が行かない、絶海の孤島。
猿島。そこのお館で、当主が殺される。でも、部屋は密室。猿くらいしか通れない、暖炉がある。で、ダイイング・メッセージは「猿にやられた」。ここまでは、「モルグ街の殺人」のパロデッィ。
で、刑事は考える。この家は、猿島家なので、猿島家の人にやられた、の意味では。で、猿を捕まえようということになる。眠り薬を入れた団子をましらさまにお供えして、猿をおびき寄せようとするが、それは犬が食べてしまって、当主の妻が崖から突き落とされて、死んでいる。で、遺産相続がらみかと考える。となると、当主の息子と、孫が怪しい。さらに、ここに、小間使いとして使っている男が、実は、当主の隠し子と判明。そいつも怪しい。
で、当主の息子が殺される。部屋に蛇がいる。暖炉から降りてきたらしい。ここは「斑のひも」のパロディ。
さらに、暖炉を調べると、途中に紙が挟まっている。そこには、今までの殺害の梗概が書かれている。これを見た人がやったとしたら、それは、「Yの悲劇」のパロディ。
で、最後は犯人は、となると、一番影の薄い人。というか、最初に当主に襲われた美女。
襲われた時に、反撃に逢い、殴られ、自分の部屋に戻って、叫び声を上げて、密室にして、死亡。古い。でも、面白かったわ。

情報
蘭夢
インプレッサ・スポーツ、アイサイト
村上のよかった。蓋の裏に毒を塗って、オブラートでカバー。最高。
ホラン、いい。