猫は仕事人

7・21(火)
「猫は仕事人」高橋由太
この人は、本当にほんわかしていて、難しい言葉も出てこなくて、心が休まるわ。時代小説は、本当に売れないようで、妖怪とか化け猫を出して、何とか食いつないでいるようで。これも、化け猫です。でも平易な語り口なんで、本当に、ほんわか。
まず、騙されて、身ぐるみはがれた姉妹がいるのです。父が小間物屋の商売が下手。そこへ、Aが仕事と女を世話するんだけど、父は仕事のし過ぎで死亡。女は店を売って出ていく。姉妹は、一膳めし屋に預けられる。そこの主人たちが二人を吉原へ売ろうとしている。姉はそれを聞いて、一人で逃げる。妹はまだ幼い。何年か後に、錺(かざり)職人の半田と良い中になる。だが、さるだいみょうが妹を妾に所望。それで、悪同心が半田を辻切の犯人に仕立ててあげる。だけど、賄賂が横行している時代。妹は、百両を渡せば、半田は釈放されると聞き、大名の妾になる。しかし、一年後、半田は仕置きに。それで、騙されたと知る。それで、化け猫とぬらりひょんに頼んで、仕事をしてもらう。必殺仕置き人みたいで、おもしろかったわ。なかなか猫が仕置きをしないので、イライラしたけど。

情報
蘭夢いい。