交換殺人はいかが

8・9(日)
「交換殺人はいかが」深木章子
バラの町福山ミステリーから出てきた人だそうです。「木更木家の一族」は読んだぞ。何か、暗い印象しか残っていなかった。おまけにミステリーでもないし。それに比して、これはギンギンのミステリー。それに明るいし。面白かったわ。短編集。
1・天空の螺旋階段(密室)
途中から密室でもないじゃん、と思ったけど。筋。
庭の螺旋階段の下で、Aが死亡。平たい鈍器で殴ったかのような跡が。庭は密室。道路の向井側にッ防犯カメラ。誰も入っていない。階段の脇には、トランポリンとスカーフ。死亡推定時間は夜の三時。発見者は甥。朝の7時に発見して、8時に警察に届けた。Aは借金を重ねていた。その後、浮浪者とトラブルになっていたことが発覚。そいつが、防犯カメラの映らない横の塀から入って、スカーフに石を詰めて、殴ったと警察は推理。
しかし、ジュライの推理。犯人は甥。動機。借金がこれ以上と膨らむと困る。やり方。階段の一段を外しておく。そこへスカーフ。落ちればすぐにわkるので、トランポリンで一っ回、バウンドして落ちる。発見したと、階段を締めなおす。おsれから警察へ。
感想。今一。
2・座敷童は誰(幽霊)
岬のアヘン小屋。A暴力団の下請けのB。友達4人にアヘンを売りさばいてもうけていた。しかし、警察の手入れが厳しくなって、やめることになった。Bは友達4人からせっつかれていた。そして、岬のアヘン小屋に隠してあることが分かった。それで、襲撃。でも、見張りがいて、逃げた。パンと銃の音。Bがキャーと言って、落ちる。でも、途中の神社で、5人がそろっていた。そして、次の日、Bが海の中で死体となって発見された。あれは座敷童だったのか。
ジュライの推理。A暴力団の若頭Cが裏切ったのではないか。Bはアヘンを独り占めしようと画策していた。それで、Cと密通して、アヘンを盗み、二人で山分けする計画を立てた。それで、ダミー人形を用意し、Cが銃を撃った後、叫び声を上げて、ダミー人形を捨てる。アヘンも少し捨てる。それで、全部捨てたことにする。だが、うっかり一緒に4人と逃げ、神社で返事をしてしまった。その後、アヘンを独り占めにしようとしたCに撃たれて、岬から下へ突き落とされた。
感想、まあまあ。
3・犯人は私だ。
ややこしいので、読んで。
4・交換殺人はいかが。
A子は女子高の演劇部で、二番。そのA子の下駄箱に、手紙が入っている。B子を殺してあげます。私はC子。で、D子を殺してほしい。D子はテニス部で目の上のたん瘤。彼女がいなくなれば、私が試合に出られる。トリカブトも入っている。(実際は強力な下剤と書いてある)
それで、A子はD子をトリカブトで殺す。体育の時間にお弁当にいれる。次の日、B子も同じようにして、殺される。
しかし、A子は強力な下剤だと信じていたので、警察に話す。すると、C子も手紙を見せて、A子に頼まれたのだと言う。
警察は推理。二人を操った人間がいるはずだ。(参考までに、この学園の創始者は、トリカブトの研究をしていたので、資料室にいつもある。鍵はっかかっていたが、掃除をするので、カギは自由に持ち出せた)。
そうこうしていると、演劇部の顧問がトリカブト入りのウイスキーを飲んで、死亡。デカンタに入っていた。さらに、名前は告げずに、C子が演劇部の顧問の子供を、もぐりの堕胎屋で下していたとのテルが警察へはいる。警察で調べると、C子の署名入りのカルテがあった。しかし、C子は短髪。演劇部の顧問の妻の証言では、よく、長い髪が落ちていた。でも、一軒落着した。その時は。
で、ジュライの推理。もぐりの医者の署名はいくらでも嘘をかける。それは、A子が勝手にC子の名前を書いたのではないか。A子の髪は長い。となると、演劇部の顧問と付き合っていたのは、A子。で、嘘を書いて子供を下ろしたのに、捨てられた。それで、演劇部の顧問の家のデカンタに毒を入れて殺した。
感想。面白かったわ。
実は、交換殺人では、私も一つアイデアを温めていたの。それは、交換殺人を頼まれて、殺しに行くの。でも、その先で、また交換殺人を頼まれてしまうの。でも、これは、難しそうなので、お蔵入りになっていたの。だって、そうでしょう。一回の交換殺人で、4人の名前をおぼえるのよえ。これが二回だと、さらに二人追加されて、6人の名前を覚えなきゃならない。超複雑で、覚えきれないでしょ。で、お蔵入りにしていたの。でも、これを読んだら、何か書けそうな気がするわ。
5・二人は一人。
これは双子のトリックね。でも、双子が二組出てくるから、ややこしい。まず、昔のおお金持ちの家に、AとA‘の双子が生まれたの。これは、女。で、女は跡取りになれないから、(昔のこと)愛人の家に、BとB’(男)が生まれたのをきっかけに、片方を取り換えるの。つまり、本家にAとB。愛人の家に、A‘とB’。
で、ある夜、本家にB‘が訪ねてきて、Bと喧嘩になって、Bを殺してしまうの。でも、AはBがものすごく乱暴だったから、B‘を許して裏の、炭焼き小屋にかくまうの。
所で、駐在さんの所に、A‘(女)が訪ねてくるの。兄(B’)が帰ってこないと。
でも、殺人犯になってしまったので、教えないで、返すの。でも、A‘はそれに背いて、炭焼き小屋に行くの。で、翌日、b’とA‘が半こげで死亡しているのが判明。B’の犯行を悔いて、二人で心中をしたと判断されるの。これで一ッ件落着。
しかし、ジュライの推理は次。
まず、A(髪を結って、香水をつけているん)は、B‘とA’が目障りだった。
父は男の子がほしいので、将来は、B‘を許すかもしれない。A’、も家に引き入れるかもしれない。そこで、A‘(おさげで無香水)に化けて、駐在さんを訪ねて、B’を訪ねたことにした。そこで、A‘を眠らせて、大八車か何かで運んで、b’と一緒に、殺して、油をかけて、半焼きにした。A‘と分かるために。これで将来は安泰。
感想。面白かった。
もう一つ、面白い推理が。

情報
ソフラン消臭。効き目一日。
良い眠りはドリームベッド。
スプライト、爽やか。
アロマジュエル、効き目一日。
沢井ジェネリック
高野山スタンプラリー。南海電鉄
きくち城址、シンポジウム。
「再捜査刑事」は面白かったわ。
まず、5年前、桜木がAを殺して、偽装自殺して、逃走。Aは高木社長の乗っ取りの手先で、桜木の店の悪口を書いていた。で、最近、桜木の跡を継いだ高柳が殺された。で、桜木の指紋の付いた包丁が落ちていた。5年前も、桜木の指紋のついた包丁が落ちていた。桜木の遺留品の中に、高尾で女性と取った写真がある。で、高尾へ。そこの東酒造の娘と似ている。その娘は、早苗。東酒造の酒を、桜木に納品していた。5年前に失踪。
で、高柳の遺品を調べると、東経と緯度を書いた暗号が。その暗号を解いて、ある山のある場所を掘ると、早苗の白骨が。そこに、高木の指紋のついた万年筆が落ちている。で、高木を犯人と断定。高木は失踪。でこう推理。高木は東酒造を買収しようとして、失敗して、早苗を殺して、埋めた。それを、Aに見られた。それで、5年前、脅されて、Aを殺した。だが、桜木に罪をかぶせる為に、桜木の指紋のついた包丁を置いた。で、その包丁を渡したのが高柳。なので、恩義を感じて、桜木の後釜にした。だが、高柳は、5年前、Aの行動が不審だったので、尾行して、早苗を埋めた山中で、拝んでいたのを目撃して、そこへ埋めたと推理。で、場所を暗号にして、高木をゆすっていた。だが、今回、諍いをして殺された。高木は、今回も、桜木に罪を擦り付けるために、桜木の包丁を現場に置いた。だが、その後、高木が殺される。で、再推理。
まず、高木の指紋をつけた万年筆をわざと穴の中に置いたのが変。だれかがやった。それは、誰か? 東酒造に高木がいったことがあると知り、そこの、パーティのビデオを見る。すると、Bが万年筆を渡していた。で、Bが犯人だと断定。
まず、Bは5年前、東酒造をのっとる計画を早苗に知られて、殺して、埋めた。万年筆を入れたのは、高木のせいにするため。それをAに見られて、強請られて、殺した。桜木の指紋の付いた包丁を置いた。だが、その前に、Aが埋めた場所を拝んでいたことから、高柳に埋めた場所を知られ、強請られ、殺した。そしえ、すべてを知っている高木も殺した。
感想。面白かったわ。特に、静電気で、文字の凹凸を浮き上がらせる所。ちょっと前なら、鉛筆でなぞるんだけどね。