桜子さんの足下には死体が埋まっている」(雨と9月と君の嘘)

8・22(土)
「桜子さんの足下には死体が埋まっている」(雨と9月と君の嘘)太田詩織
短編集。どれを呼んでも薀蓄には驚く。
1・呪われた男。
内海刑事の友達の男、株で大儲けして大きな家を建てた。なのに、呪われた犬と呪われた絵を飾っている。自分はもうすぐ死ぬと言っている。
行く。ヘビースモーカーで喘息。それだけですぐに死にそう。家系図を見せてもらう。確かに短命が多い。だが、心臓病、癌など、死因は様々。
で、桜子さんが言う。呪われた絵というのを見せてもらおう。それにはヒ素がたっぷりと縫ってあった。中世の絵には多い。これをすぐに捨てろ。そして、呪われた犬はうちで貰う。だが、その後、斧で自殺を図る。株が大暴落したから。家を売って、再出発。

2・祖母のプリン。
主人公の友達の祖母。癌の末期。電話していくというと、旭川の有名な店のプリンを指定。結構遠回り。桜子さんの推理。モルヒネが聞いてくるまでに15分。その時間を稼ぎたかったのさ。で、最後まで笑顔で。

3・託された骨。
理科室を整理。人の骨がある。前の理科の先生の物だろう。火葬されている。持っていく。火葬されたが、近くに置いておきたかった。子供の骨は? ない。そこで、桜子さんが、大胆推理。面白いから読んで。