猫と私の7日間

「猫と私の7日間」オムニバス。
これもポプラ社の猫特集で買ったの。様々な作家の短編集。ミステリーあり、童話ありで面白かったわ。童話と言っても、出だしは普通の小説で、最後にファンタジーがあるの。水生大海のはダブりね。
一つだけ、若竹七海のが超よかったわ、紹介。
主人公の小父さんが、若い女を養子にしたの。で一月後、おじさんがイギリスで死んで、全財産がその若い女へ。ところが、二か月後、女がお骨を持って帰ってきて、法要。その時、昔の弁護士と新し弁護士が来る。そして、新しい弁護士が、昔の弁護士が帳簿を改ざんして、おじさんの財産を(数億円)使い果たし、さらに家を担保に数億円の借金をしていたこと突き止めるの。となると、あの若い女は、数億の借金を背負わされたことになる。もう二か月を過ぎているから、財産放棄もできない。ざまーみろと思っていると、ある親戚が、ヒ素で殺されたんじゃないのと言い出すの。で、主人公が、その女を尾行すると、猫にミルクをやっているの。すると、猫がゲ―とはいて、死ぬの。動物病院と警察に鑑定してもらうと、ヒ素が入っていて、中毒死。
それで、あわてて、お骨も調べてもらうと、灰にヒ素が入っているの。で、女は逮捕。
でも、主人公は、疑問に思うの。女は、数億の借金んがあるとわかってから、猫にヒ素ミルクを与えた。それって、借金を背負わないための偽装じゃないの。おじさんのお骨だって、跡からヒ素を混ぜれば、いいし。
確かに逮捕されれば、借金は背負わなくていい。7年間はムショで我慢しなきゃなrないけど、自分の名義にしてもらった一億のマンションや宝石は自分の物になるし。頭いい。
感想。殺した犯人は誰か、という謎解きじゃないところが新鮮。
情報
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