緋迷宮

「緋迷宮」ミステリーアンソロジー
これはレベルが高い。ちょっとホラーっぽくて、面白かったわ。
1・宮部みゆき「おたすけ渕」
10年前、兄は死んだ。A村への狭い道を運転していて、落ちた。で、主人公は、妹。A村のふもとの村へ行く。そこの店で、兄の作っていた染色物を発見。兄は生きていると確信。ある日、車でA村へ。カーヴで向こうからの車と事故。がけ下へ。でも助かる。そhして兄と逢う。兄は言う。自分も助かった。でもA村は閉鎖的。村の長が人の出入りを拒む。若い男が出ていかないため。で、わざと事故を。
2・カラフル。永井するみ
美和とカーテン地を見た。しかし刑事が来て、美和は死んだと言う。殺された。私は美和の部屋に行く。古い雑誌がなくなっている。犯人が持ち出したのかも。美和の生徒に聞くと、占いの雑誌だった。ゆりえ貸したもの。知らない男が話しかける。ゆりえに。ハマと言った。
刑事の話。「浜はゆりえを巡って、美和と三角関係だった」刑事は、雑誌の話を聞いて、浜の部屋をしらべた。その雑誌に自分の指紋がついていたので、持ち去った。犯人だった。
3・かもめ。森万砂子
富美子は男を殺した。川の傍。そこへ来てみた。女がいた。犬と。「ここで腐乱死体が発見された」と言った。「私は殺された海老川の妻。かもめが発見したんだよ」「でも手掛かりはある。近くのドライブインで、ギャルとお茶してた」。妻はさらに言う。「杉田さん、あんたよくここへ来るよね。今度かもめが発見できるようにしてあげる」
4・恋歌。明野照は。
視点がころころ変わるので読みにくい。卓郎に由美子という女が話しかけてくる。「あなたの奥さんの小夜子は今、私の夫と付き合っている。まだ19歳なんです」
卓郎は妻に言う。「お前は19歳の子と付き合っているのか」すると妻は言う「あれは私の息子」しかし逆算すると、15歳のはず。
すると小夜子は言う「あれは15年前に私の死産した子。その魂が3歳の豊かに宿ったの」
尾行すると小夜子は豊かと寝ていた。息子と信じて。
後日談。涼子が目撃。小夜子がまた新しい男を息子だと言っているのを:
5・彼女に流れる静かな時間。新津きよみ。
真由美に15年まえのはがきが届く。2001年2月14日午後一時、山小屋で待ってます。
富貴子の字。富貴子は失踪した。真由美は行く。富貴子からの電話。でも出る前に切れた。1時間後。知らない女が来た。富貴子だと言った。整形をしたんだとか。真由美の好きだった山田のことも知っている。
女は真由美と富貴子の起こした事故のことも知っている。そして富貴子に頼まれたと言う。しかし富貴子は殺したはず、と真由美は思う。言いかけて言葉を飲む。
すると後ろの男。山田と言う。女は山田の妻だと言う。で、山田は言う。「富貴子は事故の言で、真由美さんに殺されると予測していました。同じ16年後に届く手紙をくれたのです。さあ、富貴子を殺したことを白状してください」
6・ピジョン・ブラッド。篠田節子
ベランダが鳩のフンまみれで、排水溝が詰まって、階下が洪水。掃除している間、婚約者は冷たい顔。なので別れた。
新しい恋人ができたが出ていった。その後、また鳩が迷い込んできた。ベランダの排水溝に追い出して、パイプでたたいた。傷ついて落下していった。その後、鳩が襲ってくる妄想に悩まされる。で、新しい恋人シンヤを呼んだ。心中しようと思って。ワインに毒を。ふたりのグラスに。シンヤが言う。結婚しよう。だがもう遅い。
7・ブドウの恋。服部まゆみ
つまらない。
8・鉄輪。海月ルイ
女が鉄輪井戸で呪いをしている。和久井の妻、芳子だ。芳子は夫が浮気をしていることを知っている。愛人のゆきえには子がいる。認知している。視点が変わって。ゆきえが夜中に父にくぎを刺されるような痛さを訴える。ゆきえの子供が不明の熱を出した。ゆきえの友達が言う。芳子の呪いの姿を見たと。それで、和久井が確かめに行く。満願の夜。芳子と喧嘩になり、和久井が井戸に落ちて死んだ。芳子も5寸くぎが喉に刺さって重症。ゆきえはほくそ笑んでいる。マンションは自分の名義。子供は別の男の子。のろいを芳子にすすめたのは実の姉。のろいってあるのね。と思っている。
感想。面白かったわ。
8・船上の女。
戦中の話。豪華世界一周の船の旅行。お手伝いリウは預かっている子供に手を焼いている。オオカミ少年なのだ。しかしその子の日記。モスクワまで列車で移動と書いてある。時々気を失っている。お手伝いの名は、トミ。父親の後妻を狙う女がいる。嫌いだ。何か飲まされて気を失った。
桜は手帳を閉じた。弟の行方が分からない。
また日記。ナポリから船旅。息子は後妻を狙っている女と戦いを始めた。
桜、例の夫人の話を聞く。船で鳥越男爵の息子をすり替えた。実は実子は誘拐されていたから。実子はヨーロッパを列車移動。何度もバーやに殺されかけた。
感想。よくわからない。
9・一人芝居。小池真理子
純一は好きな女性Aのごみ袋をあさる。セメントの領収書が多い。夫がいるのも知っている。そして、前違う男と浮気をした。でも、好き。浮気男とは一回だけ。で、思い切って話しかける。「夫さんはセメント会社に勤めているんですよね」などなど。相手はおどおどしている。さて謎ときは?面白いから読んで。

情報
大江戸温泉物ガタリ、安い。
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