お隣さんは名探偵

「お隣さんは名探偵」蒼井上鷹
やっぱりこの人は天才だわ。舌を巻く面白さだわ。短編集。
アーバン歌川の大家がかかわって、シェアハウスにするという計画を立てる。そのために全員に出ていってもらって、改装すべき。で、平本というおばあちゃんが、住民の契約違反をみつけ出して、追い出すことに。平本さんも家賃はためているが、それは、棒引きにしてくれるとか。
1・読み聞かせ。
Aは失業したお笑い芸人。で、今は、スーパーのチラシを読んで、ネットに流したり、店内放送をして、カツカツの生活をしている。で、ある日、ガスコンロの電池が切れていた。それを手の甲に書く。そしてピザを頼む。すると平本さんがやってくる。そして、いなくなったトカゲを探すと言って、部屋に入りこむ。で、手の甲のメモを見て、また、ベランダの足跡を見て、何かをサトル。彼女は、10分後にまたくる。そして、ここには二人が住んでいると見抜く。それは、契約違反。では、どうやってその結論にたどり着いたか。まずは、手の甲のメモを見て、他のメモを頼む。それを見て、手の甲のメモとは筆跡が全然違うと気づく。さらに、ベランダにはだしの足跡、なのに、Aは靴下を履いていた。これも変。さらに10分後に来た時は、大判のピザが食べつくされていた。この三つから、もう一人同居していると謎解き。すごい。
2・kOKORO
これは肩に力が入りすぎていて、よくわからない。
まず、ママと母を呼ぶ少年がいる。彼は引きこもり。「心」を自分なりに解釈して、小説を書いている。で、母はカウンセラー。母を狙っている男がいる。そいつがKOKOROを勝手に舞台化している。そして、運命の日、そいつが、少年に向かって言う。「君は途中の記憶がないが、実は40なんだ。母と呼んでいるのは姉なんだ」と。
ここには平本さんは出てこない。
感想。衝撃だけど、強引。
3・最後の晩餐。4階の一室で、家庭料理を一日一組だけに出す店をやている家がある。ウナギが売り。
そこへ、須田さんと平本さんが来る。須田さんは、奥さんが結婚詐欺で逃げた、それが一週間前で、三日前に、奥さんの分だけ、キャンセルのメールが入った。親の看病を理由に。でも、奥さんの両親は死んでいて、いない。それも、すぐバレる嘘なのに、変。
で、平本さんは、産地偽装を調べに来ていた。だが、子の家の息子が近くの森本川で取ったと証言したので、それはない。
さらに息子は、取っているときに、須田さんを見かけたと証言。でも、須田さんはそれを聞いて、酷く動揺し、そんなところへは行ってないと、強く否定。それで、変だと思う。さらに、今日、ランドリーで毛布を乾燥していた。
それから、平本さんは、推理。三日目に雷雨。その時に干してあった毛布が濡れて、臭くなったので、洗って、感想したのではないか。
しかし、須田さんは、三日前は、ずっと外出の「アリバイ」あり。だとすると、毛布を干したのは、誰? 奥さんだったのではないか。さらに、奥さんは、心臓悪い。左利き。電気釜のコードが断線していた。これらの事実から、奥さんは、漏電で死亡したと推理。それを困った須田さんが埋めた。
凄い。
4・舞台を回す。
電気製品の修理をしている夫婦が住んでいる。AとB。妻はペットを買っているCの所へ入りびたっている。Cは20代。金髪。A男は妻がCと浮気をしていると疑っている。平本さんは、A、B夫婦の家で、散髪された金髪を見つける。夫は浮気だと断言するが、妻の弁明は意外な物。
実は、Aの前の奥さんが分かれてからCを産んだ。Bは後妻。Cは最近、B子に接触してきて、父に逢いたいと言っている。どうするべきか。平本さんの助言は?
5・ドアは知っていた。
大屋が執拗にドアを交換しようとする訳は?これもAさんの奥さんの失踪(20年前)と深くかかわっている。読んで。
情報
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