おちゃっぴー


「おちゃっぴー」堀川アサコ
この人は「大奥の座敷童」の人。何だろうね。帯はそそるんだよね。これも、「凄腕の女剣士と生きミイラ。というもの。私は今キャラに悩んでいるので凄腕の女剣士にひかれて買ったんだけど、どっちも今一だったわ。何だろうね。編集さんのこんなの面白そうというオファーにすぐ乗って、小手先で書いている気がするんだよね。この前のもそうだったんだけど、薄っぺらいんだよね。あまり面白くなかったわ。まあ、チャンバラをこってり書かれても若い子には受けないだろうけど。それにしても、中途半端。私も自分のキャラに剣豪はちょっと面白そうと思ったけど、これを読んだから、あまりキャラ立ちしていないので、止めたわ。それに、凄腕剣士ってことばにひっぱられて、筋がそっちよりになっている。あなりステリーじゃなくなっている。現代の若い子は、コナンや金田一で育っているから、不思議草子は受けないんだよね。総合すると、どっちつかず。でも、剣の強い女はそそられるんだよね。
一応心の隅にはおいておくわ。
でも、一応筋。
1・怪人。巴(主人公)の思い人、彫しの青磁の下に、老人がやってくる。背中に暗号のような字が書かれている。それを消したいので、女菩薩の刺青を入れてくれという。老人が言う。「この暗号は生きミイラと関係がある。」ここで巴に場面替わり。六道館という剣の道場で親のないみなしごたちを育てている。それは本筋に関係ない。で、翌日、大川で土座衛門が見つかった。あの暗号のある老人だった。岡っ引きの桃介が言う。「あの老人はハシ小僧の弟文だと」で、ハシ小僧の説明。大泥棒だった。それがある時、秩父の山の洞窟に隠れた。その時から町から姿を消した。生きミイラという噂を流した。その場所にはお宝が隠されている。さらに、その生きミイラに逢った者は、長者番付に載るとの噂。
武蔵やが生き証人。金の高炉を持っていた。で、退屈なので、途中飛ばして、最後。
武蔵やがハシ小僧を殺して、お宝を盗んだ。で、隠し場所を記した弟分も殺した。
感想。生きミイラという言葉が読者をひきつけるだろうという魂胆ね。一応私も買ったんだから、成功してはいるけど、話はあまり面白くない。

情報
いろはす、なし。