本所深川ふしぎ草子


「本所深川ふしぎ草子」宮部みゆき
言わずと知れた宮部みゆきです。何も文句を言う処はありません。江戸情緒たっぷりで、謎解きもあって。時代劇を書く人は絶対に参考になります。でも、ちょっと思う処があって、取り上げました。ま、それは最後に。
短編集。1・片はの芦。藤兵営が殺された。本所駒上橋の上で、顔を殴られて、殺された。財布が盗られた。この章の主人公は彦治。彦治は蕎麦屋の従業員。お客が噂をしている。娘のお光と酷い喧嘩をしたと。で、回向院の茂七という岡っ引きは、お光の仕業と睨んでいる。藤兵営は、一台でおお寿司屋を築き上げた。宵越しの飯は出さない。全部大川へ捨てる。
彦治は、昔、母が病弱で、酷く貧しい時期があった。そんなとき、お光の鮨屋の裏口で、お光に握り飯を貰った。それは、お光が捨てる飯を父の目を盗んでくれたものだった。しかし、数か月後、父に見つかって、おしまいになった。だから、絶対にお光は父を殺していないと確信している。さて、彦治が茂七から聞いた話。柔らかい木っ端のようなものが藤兵営の着物にくっついていた。彦治は茂七の処へ行く。茂七は言う。桐野香もした。ダンスか下駄屋だ。でも、木っ端の形が違う。下駄屋の形だった。数日後。藤兵営の行きつけの下駄屋がわかったと茂七から聞く。二人でそこへ行く。お園がいた。お園とは、藤兵営の葬式で会った。
お園は言う。藤兵営さんにはお金を借りていて、あの日、返すので、酔ってもらったのです。その時、隣に住む、人相のよくない男が見て通り過ぎる。茂七がピンときたようんだ。で、隣の板をぶち破る。と、男が板に耳をつけて聞いていた。で、あの日、藤兵営に金を返したという話を聞き、後をつけて殺したと白状。
感想。このシリーズは、主人公が皆違う。それは、その人の心情を深く描くためにそうしていると思われる。それは、直木賞狙い、つまり純文学。確かに心情は深く描けている。でも、それを喜ぶのは爺いとババアだけ。コナンや金田一で育った若者は、興味はない。それがわかったので、ソロモンの偽証路線に変えたのだと思う。まあ、でも、どっちお書ける技術は凄い。
情報
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京本大河、頑張れ。