本所深川ふしぎ草子


「本所深川ふしぎ草子」続き。
2・大野屋。深川の大きなたばこ問屋。そこへおりんは奉公へ行く。おりんは、回向院へ丑三つ参りをお嬢さんから命じられる。行く。送り提灯につけられる。お嬢さんには好きな人がいた。清助も知っている。一月後。大野屋に押し込みが入った。清助のおかげで、お嬢さんは怪我だけで助かった。清助が言う。お嬢さんの思い人だ押し込みの一人だった。つまり、男は、それが目的で、お嬢さんに近づいた。清助は去った。
感想。つまらない。
3・おいてけ堀。岸涯小僧の噂。死んだ人間がかわうそに化けて、「おいてけ堀へおいてけ」と叫ぶ。岸涯小僧の足跡を見たという人がいる。見取町5丁目、堅川の傍の十件長屋まで続いていた。おしずが主役。お客の話。魚屋で身を立てていたものが横死をすると、岸涯小僧になる。さて、フジ春という常磐津の師匠がいる。急に毒でも盛られたのか、声が出なくなった。おしずの夫、将太は、誰かに殺されて、百本杭に引っかかっていた。首を絞められていた。ある日の朝、岸涯小僧の足跡が、家の前に現れた。錦糸堀(おいてけ堀)へ行く。おとよに子どもを預かってもらった。おいてけ堀は、「おいてけ」と声がした。死んだ将太に違いない。傍に川越哉の夫婦がいた。「お光をおいてけ」と声がした。お光が叫ぶ。「将太さん、あんたを殺させたのは、あたしじゃないよ。うちの人だよ」。夫が言う。「いや、この女だ。藤春に毒を飲ませろと命じたのもこの女だ。わしと藤春は深い中ではなかった。」そして二人は逃げていった。後日。茂七親分が来て言った。「実は、フジ春の件と、将太の件、どうも、川越ヤの夫婦が怪しいと思ったから、罠を仕掛けたんだ。したっぴきに岸涯小僧をやらせたんだ。そしたら、まんまとひっかかったぜ」
感想。面白かったわ。

情報
ふじっこのお豆さん。いい。