真実の10メートル手前


「真実の10メートル手前」米澤穂信
三年連続ミステリー一位だそうで。そうでしょう。「満願」もすごかった。今回も超面白かったわ。でも、今回は、死体以外に挑戦しようという意欲満々で、ちょっと外していた物もあった。まあ、いいでしょう。短編集。
1・真実の10メートル手前。太刀洗の友人の姉が失踪した。死にたいというメッセージを残した。その最後の会話を録音した。「うどんみたいなものを食べた。親切な男に介抱された」。ま、他にもあるんだけど、この二つから行き先は山梨と推理。うどんみたいな物はほうとう。親切な男は、外国人。(これがちょっと強引だけど)。そして、タクシーで一番奥の村のほうとう屋に連れて行ってもらう。
そこで、16黒米にかえられないよね、と聞く。「はい」と答えたのに、16黒米が出てきた。それで、ウエイターは外人と断定。インドネシア人。外人はイエスの場合ははい、だから。で、姉のことを聞く。近くにいた。
感想。死体の出てこないミステリーとしては、最高。やはり天才だわ。
2.正義感。誰かがホームかr突き落とされて死亡した。それを、さっきまで一緒に電車に乗っていた太刀洗が執拗にスマホで撮る。そして、犯人が近寄ってくる。それを記者の私が撮る。一緒に電車に乗っていたので、執拗に騒いでいた男と、迷惑顔で見ていた男を目撃していたから。それが、被害者と加害者。たまたま降りる時前にいた。
感想。ちょっと強引。
情報
アリタリア航空、いい。
ダックワース、500円。0120――061――014