6番目のサヨコ

「6番目のサヨコ」恩田陸
一歩会という小説の会で取り上げるので読んでみました。ここは私以外は純文学なので、直木賞とかをよく取り上げるのだけど、恩田陸直木賞を取ったのは、分厚くてまだ高いので、これにしてみました。皆年金生活で苦しいので。で、筋。
いやあ、ホラーですね。ファンタジー大賞を取ったと書いてありましたら、すごいホラーです。頭が下がりました。ある高校。3年ごとにサヨコという人が選ばれるの。その子は、学際で劇を上演してもいいし、何もしなくてもいい。ただ、指令の鍵を渡されると、机に赤いバラを生けるの。
で、そのサヨコとは別に、本名がサヨコという転校生がやってくるの。すごい美人。で、その転校生のサヨコの行くところ、行くところで、説明不可能な事件が起こるの。
最初は、何かの件で加藤と険悪な雰囲気になるの。すると、加藤が心臓発作で死ぬの。で、「自分が6番目のサヨコだ」という手紙と鍵を秋(しゅう)に送ってきたの。
さらに、「校門の近くの碑の裏を見て」と書いてあるの。そこを見ると、津村(うろ覚え)サヨコは3番目のサヨコで、死んだと書いてあるの。
となると、転校生のサヨコは幽霊?
さらに、転校生のサヨコが不良に絡まれると、野犬が襲ってきて、不良をメタメタにやっつけてしまうの。さて、加藤の手紙をもらったシュウは、過去のサヨコを調べ始めるの。すると、皆、黒川という教師の組から出ていることがわかるの。それで、さらに調べると、今年の学際の芝居の原稿が、黒川の使っているパソコンで打たれたとわかるの。上に線が出るのね。
ああ、今年の学際の芝居の話をしなければいけないわね。生徒全員に短い文章が配られるの。そして、一人づつ短い文章を読むの。暗い中で、ペンライトを刺されて。
で、パニックになって、泣き始める人が現れるの。すると、いきなり竜巻が襲って窓が割れるの。
ね、怖いでしょう。で、最後には、黒川の証拠をあばくために部室に忍び込んだシュウが、大事件に巻き込まれて、大団円。
感想。すごい迫力だったわ。超面白いから読んで。
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