2014-01-01から1年間の記事一覧

泥棒に追い風

「泥棒に追い風」赤川次郎。 「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ。に惹かれて買ったの。でも、展開が速すぎて、ついていけなかったわ。 まずは、有田が泥棒をするの。職を失って、やむにやまれず。 その家で、老人にみるかるけど、100万もらえるの。で、翌日…

つきまとわれて

「つきまとわれて」今邑彩 1・私(漫画家)の妹の由紀子が毒入りのチョコを食べて死んだ。赤い包紙。婚約者の内だ。青い包紙を食べた。それで、内田に言う。「君は由紀子が赤を好きなのを知っていたから、赤に毒を入れた」 内田は言う。「嘘です。動機は?…

大江戸遊び暮らし。おっとり若旦那事件控え2

「大江戸遊び暮らし。おっとり若旦那事件控え2」南房秀久 これもまた1に続いて、薀蓄だらけです。でも、1ほどでないか。町名と着物くらいで。内容は薄い。 1. 後家の涙。 若旦那の向かいに美人の後家がくる。これがいい女で、惚れてしまうが、手が荒れ…

娘の純情なんとする。浅草かみなり大家族

「娘の純情なんとする。浅草かみなり大家族」沖田正午。 22歳の多江が7人の子持ちの夫と結婚し、苦労する話の第二弾。肩がこらない、ライトノベル。 おたえは、太っちょの娘(23歳)のお初が、相撲取りとバカにされ、嫁の貰い手がないので、ダイエット…

天満月夜の怪・八丁堀地蔵橋留め書き2

「天満月夜の怪・八丁堀地蔵橋留め書き2」浅黄班 まあ、薀蓄がすごい。うんちくだらけで、超うんざり。 地蔵橋町で心中事件が起こる。それは、お妾さんの家。間男が刺して、首をくくって死んだ。 さらに詳しく言うと、内側から鍵がかかっていて、完全なる密…

湯船盗人

「湯船盗人」幡大介。 大富豪同心の第11弾。薀蓄は少ないし、軽妙だし、超面白い。 八巻卯之吉(同心)が柳橋で遊んでいると、知り合いの徘回師が殺される。彼は御家人で、内職として俳句を読んでいたらしい。その徘階師についていた幇間に話を聞く。その…

上様ご出陣2

「上様ご出陣2」徳川家斉挽回伝、牧秀彦。 今回は、たいして面白くない。漫才師を訓練して、家臣(超堅い)を笑わせる話。笑いダケを食べさせる。うーん、なんだかなあ。今回は、書くことが少ないので、昨日の鶴太郎の。 ある事件を目撃するんだけど、顔は…

からくり5千両

「からくり5千両」徒目付、久岡官兵衛。鈴木英治。 「からくり5千両」という言葉に惹かれて買ったの。でも、5千両は、誰か奇特な人が、「御救い米の足しにしてくれ」と書いて、おいといた物で、勘定奉行の管轄に入れられた、それだけ。その後は、足を棒に…

大江戸世間知らず

「大江戸世間知らず」おっとり若旦那事件帖。南房秀久。 なんとなく手に取ったんだけど、読んでよかったわ。今、吉原の花魁物を書いているんだけど、浅草へ移転した後の設定にしていたの。そしたら、ほかの本だけど、2メートルもの塀で、忍び返しがついてい…

夜泣き三味線

「夜泣き三味線」質蔵きてれつ繁盛期。沖田正午。 ちょっとホラーの入った人情ものです。神田小柳町の質店「八前屋」のとなりのお稲荷さんに、女が雨に撃たれて倒れている。腕にひどいけが。三味線(高い)をもっている。 看病して気がついて、女は出ていく…

刺客請け負います

「刺客請け負います」陰聞きや重兵衛2.沖田正午 この人のは軽いし、あまり薀蓄がないから好きなの。イヌがしゃべるのも超軽いけど、このシリーズは中間てとこかな。で、筋。 大諸藩の藩主の仇を撃つという大義名分がある。 でも、普段は一善飯屋をやってい…

吉原首代、佐助始末超

「吉原首代、佐助始末超」森詠 1、 首代とは、吉原の刑事みたいなもの。首代というめったに見ない言葉を使っていることからわかるように、超薀蓄だらけ。うんざりするほど。 本当は、読みたくなかったのだけど、今、花魁物を書いているので、仕方なく読んだ…

上様出陣

「上様出陣!」牧秀彦 徳川家斉挽回伝とサブタイトルにあるの。で、どういう話かというと、馬将軍と噂された家斉が、汚名挽回するために、御庭番と一緒に、市中に繰り出す話。非常に肩がこらないわね。これもライトノベル波ね。でも、あまり印象に残らない。…

浅草かみなり大家族

「浅草かみなり大家族」沖田正午 ええとですねえ、これも超肩の凝らないライトノベルです。22歳の若い女の子、多枝が見合いの席で、隣の部屋に案内されるべき40才の多江と間違われて、40台の松吉(棟梁)に引合されるの。で、その棟梁には7人の子供と…

俺のもんだぜ

「俺のもんだぜ」沖田正午 物語とはこういうもんだ、という見本みたいな小説でした。超面白くて、超笑ってしまいました。「陰聴き屋」シリーズとはえらい違いで、軽いこと、軽いこと、まるでライトノベルかと思ってしまうほど、肩に力が入っていない。 まず…

千本桜

「千本桜」入江棗 富士見新時代小説文庫に応募しようと思って、対策を練るために買ってみたの。若いわね。この人。中学生じゃないかって思うくらい、幼いわ。難しい言葉が全然出てこなくて、超読みやすかった。内容も、言っちゃあ悪いけど、中学生の作文みた…

会津、友の墓標

「会津、友の墓標」西村京太郎。 言葉の持つ力というか、恐ろしさを感じたわねえ。よく、週刊誌なんかでも、スキャンダルが一度文字になってしまうと、芸能人が干されるとか聞くけど、本当に思えてしまうのね。怖いわ。 この小説の中でも、殺された佐伯が、…

早春物語

「早春物語」赤川次郎。 これも、「赤いこうもり傘」と同じく、女子小学生か、女子中学生の抱く夢を描いているわよね。中一時代にでも乗っていそうな、絶対にありそうにないお話。 瞳は、母にかかってきた浮気の電話を取るの。その相手を見つけたくて、相手…

三毛猫ホームズの大改装

「三毛猫ホームズの大改装」赤川次郎。 いつもの赤川と同じで、改行が多くて、読みやすかったわ。でも、何か物足りないの。なぜかしら。と考えてみるに、人が殺されて、なぞを解くって形式じゃないからかも。誰が殺したらはっきりしているからなのね。きっと…

十津川警部の幻覚

「十津川警部の幻覚」西村京太郎 S(50歳、社長)の元へ、三人の女性から電話が入ってくるの。三人とも、結婚の約束をしたのに、手ひどい裏切りをされたから、弁償hしてほしいというの。三人とも、Sのことを、木村、A,Bと呼ぶの。でも、Sには全然心…

赤いこうもり傘

「赤いこうもり傘」赤川次郎。 まるで少女マンガね。女子小学生か、女子中学生のあこがれる夢が、全部出てくるの。まず、名門の女子高のエリート女学生。パパは世界的に有名なバイオリニスト(死んだけど)。自分もオーケストラのコンミス。そして、バイオリ…

津和野殺人事件

「津和野殺人事件」内田康夫 これも糖尿病の教育入院の間に読んだの。入院中は、とにかく暇だから。二回も読んでしまったわ。それにしても字が小さい。超読みにくい。 もっともこれだけのボリュームだから、字を大きくしたら、子の倍の厚さになってしまうも…

悪夢の身代金

「悪夢の身代金」木下半太 この人は、いつ読んでも裏切らないわね。これだけ身代金物が出尽くした後でも裏切らなかったわ。喝采。 まず、連続誘拐、殺人があって、三回目の時だけ刑事が犯人を追いつめたの。でも、山の渓谷で、赤ちゃんを川に投げ捨てたので…

戦力外捜査官。神様の値段

「戦力外捜査官。神様の値段」似鳥鶏 テレビでもやっていたから大体は知っていると思うけど、これは、新興宗教を取り扱った長編。長いの。 まず、主人公の一人、(海月千波のおもり役の方)が飲んで帰ろうとすると、海月が尾行されているというの。それで、…

バレー

日曜日に書くのを忘れたけど、今週感動したのは、バレー。東京シティバレー団の、ベートーベン作曲の交響曲7番に振付したの。普段、あまりバレーには感動しないんだけど、これだけは、感動だったわ。

三毛猫ホームズは階段を上る

「三毛猫ホームズは階段を上る」赤川次郎 じれも糖尿病の教育入院中に買ったの。赤川は前から軽くて、展開が超早いとわかっていたけど、これは特に早くて、次から次と人が殺されて、ついていけなかったわ。 まずは帯から。 直井みすずは義母宅に向かう途中に…

帰らざる町、小樽よ

「帰らざる町、小樽よ」西村京太郎。 糖尿病で教育入院している間、暇だから買って読んだの。西村京太郎だから、十津川だから、昔ながらの刑事が足を棒にして事件を解決するのだろうとおもったら、全然違っていたわね。事件の核心を知っている人間、(合田)…

伊賀忍び控え帖

「伊賀忍び控え帖」(津本陽) 時代劇の中で、伊賀の忍びを書かなくちゃならなくて、読んだんだけど、しんどかったわ。歴史的記述が多くて。でも、色々な術(まあ、作者が面白がって作ったんだろうけど)が出てきて、面白かったわ。数百キロも離れた群衆の中…

お伊勢ものがたり

「お伊勢ものがたり」梶ようこ。 東海道53次を勉強したかったから買ったの。でも、そのほかにも面白かったわ。 祖母と、嫁と、娘の三人と、一人の御誌(おんし)がついて、旅をするの。 祖母は、平均的な女の人生を勤め上げて、自分のために何かしようと思…

千里眼験力比べ

「千里眼験力比べ」幡大介 大富豪同心の第14弾です。例によって、悪と善との戦いです。非常に分かりやすいです。 まずは帯から。 浅草で、行方知れずとなった大和やの孫娘を異形の僧が、験力で発見した。以来、大和やばかりか、時の老中まで怪僧にどっぷり…